教務主任残酷物語〜生き延びるための100の技法

某私立小学校のセンセイ。コンサル会社→通信で教員免許→私学で教務主任。 説教おじさん。書評や授業論を日刊で配信中。

西野亮廣講演@六本木ヒルズ(占いフェス)書き起こし(6,000字越え)2018.1.6

 

 

[1]この講演を聞きに行った目的、ねらい

→現役の小学校教師がこれからの時代を生きる子どもたちに本質を伝えるために、今最も本質をわかっている天才であられる西野亮廣氏の話を聞きたかったから。

 

結果:最高でした。

 

お金とは何か、答えられる人いますか。あげたら確実に当てられる。

何歳だ少年、10歳か。10歳じゃわかんない。

 

学校では絶対に習わないし、社会に出るまでお金の本質がわからない。

→私は学校で子どもたちに教えますよ。

 

[2]聞いてよかったこと、感じたこと

 

・GIVE&TAKEよりもGIVERの時代

→ひたすら信用を稼ぐ。

山口揚平氏は、信用の方程式を定義している。

 

信用=(専門性+確実性+親和性)/利己心

 

ホームレス小谷は、利己心が少ない。1日50円。そして、一生懸命がんばることで確実性や親和性が高い。

 

 

以下、本題の書き起こしです。(6,000字越え)

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内容

 

1.紙幣の成り立ち

2.お金とは何か。

3.レターポットとは何か。

 

2018年を占うってことなんですけど、俺占い師じゃないんでわかんねえっす。

でもわかることが一つだけあって、占いではないんだけどおそらく2018年こうなっていくだろう。

ちなみに革命のファンファーレ読んだ方?

 

だいたい読んだってことで進めちゃっていいですか?

占いフェスと全く関係ない話していいですか。

 

通貨の話。

2018年どころか2020年くらいまでに間違いなくこうなっていく。たぶんではなく100%こうなる。

 

2018年は通貨を選べるようになる。

ぼくたちは日本円に慣れてる。

 

でも今は新しい通貨が出てきてる。いろんなところが発行するようになる。

通貨は今まで会社とか政府とかでっかい組織が発行していた。

 

ここからは、個人でも通貨を発行するようになる。

 

お姉さん名前なんていうんですか?佐藤さん>

佐藤マネーが発行できる。

 

個人で通貨を出して誰が買うの?みたいになっていたんだけど、今は佐藤マネーいいよね、っていう人が全世界で繋がれる。

 

佐藤マネーのコンセプトや使い勝手の良さをプレゼンして、この中でほしい人がいなくても

全世界で1000人くらい佐藤マネーいいよね、っていうやつがいたらもう佐藤マネーの経済圏ができる。

 

ここからは個人で通貨が出せるようになったから、どうなるかっていうとぼくたちは通貨を選べるようになっていて、その先に何が待っているか。

 

イケてる通貨を使うようになる。私この通貨使ってるんだよ!

 

選ばれる通貨はイケてるもの。

 

つまり通貨はファッションになる。こういう話をこれから1時間話すけど大丈夫ですか。

 

占いを期待してるなら諦めてください。占えるのは今日ずっと晴れるくらい。笑

 

たぶんこの調子だと晴れです。通貨はファッションになる。今日話すのは通貨作ったんです。

先週12.28にレターポットという通貨を作った。このレターポットって何?

 

レターポット知ってるって人どれくらいいます?

結構いるんだね。

 

そっか、そもそも興味がある人が来てるんだね。そっか、それはブログに書いたまんまです。

ブログなぞります。

 

レターポットを知らない方もいるんで丁寧にしゃべりたくて。レターポットってこれまでの通貨と何が違うのか。

レターポットを使っている人も使おうとしている人に伝える1時間にしますね。

 

いきなり本題に入るんだけど、レターポットを説明しようとすると3ブロックいる。

 

1.紙幣の成り立ち

2.お金とは何か

3.レターポットとは何か

 

テンション上がってきて立ってしゃべりますね。

 

1.紙幣の成り立ち

 

紙幣の歴史ってどうやってできたかわかんないですね。遡ってくと貝殻がって話になりますけど、

めっちゃ時間かかるんで、えっと金からの話ししていいですか。

 

金(キン)って昔、金とものとか金とサービスとかやりとりしてたところからの話。

 

昔金を持っていた。金ってやきそば買ったりしてて、金で自転車買ってて。

あ、その時代に金があったかなんて知らねえよ。笑

 

誰かが金ちょっと重くね。金はどう考えても思い。持ち歩くの大変。

 

で、プラス金ポケットにいれるとパンパン。たぶん山賊の前通る時に、あいつポケット膨らんでる、ってなるじゃん。金リスク高いんですよ。

 

金って困ったもんだね。そうだ、そうだなってみんながなって、金商が現れた。

いい感じの金庫を持ってた人。金商が「うちで金預かりますよ!」

 

みんなが金商に金を預ける。1ゴールドを預けると受取証明書を渡される。

受取証明書、ただの紙切れで焼きそばを買った。

 

1ゴールドの紙を渡して焼きそばを買った。本当なら焼きそば屋は1ゴールドを持って金商のところに行って交換しないといけない。でもめんどくさい。1ゴールドの価値があることはわかっている。それを交換すればいい。

 

自転車屋に行けばいい。自転車屋も1ゴールドを受け取る。

 

つまりこの瞬間に紙切れだけでお金が回りだした。この瞬間に紙幣が生まれた。紙幣とはみんなが「価値がある」と信じた、信用したら紙幣になる。1万円札持っているけど金に換金しないよね。

 

これが紙幣。紙幣が紙幣たらしめているものは、みんなが知っている、みんなが価値があるってわかっている、それが通貨になりうる。

 

たとえば、うんこを持っている。このうんこを1万円分価値があるね、となれば通貨になる。

うんこは使いたくない。

 

通貨を通貨たらしめている理由は、それを全員が知っている状態。通貨は作れる。

これが下地。

 

1.通貨の成り立ち=みんなが価値を知っている。

 

2.お金とは何か。

 

お金とは何か、答えられる人いますか。あげたら確実に当てられる。

何歳だ少年、10歳か。10歳じゃわかんない。

 

学校では絶対に習わないし、社会に出るまでお金の本質がわからない。

学ばないまま大人になってお金に困る。

この先のレターポットの話しができない。

 

お金の本質はホリエモンとかも言っている。

お金とは信用である。

 

この話しってピンと来ない。

 

お金のことを説明する上で、えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペルは分業制で作った。

 

あれそもそもなぜ絵本は一人で作るの?映画とか分業じゃん。

 

世の中のもの、ほとんど分業制なのに絵本はなぜか一人で作っている。

これなんでだ?

 

たとえば、絵を一つとってもキャラクターをデザインする仕事でも

空、色、キャラクター、魅力的な森、微妙に違ったらそれぞれのプロフェッショナルが必殺技を持ち寄ればいい。

 

えんとつ町のプペルがスタート。

問題はこんなアイディアには何の価値もない。こんなアイディアを考えた人は1億人くらいいた。

 

誰でも思いつくことがなぜ行われていないのか。

理由は単純で、絵本って5000~10000部でヒット。市場が小さい。

つまり売上が見込めない。制作費をかけることができない。制作費をかけることができないからスタッフさんに給料が用意できない。給料が用意できないから一人で作るしかない。

 

つまり一人で絵本を作っていた理由のど真ん中にお金がある。

 

お金がないから一人で作るしかない。

みんなが一人で作るしかないと思ってきたから、それが常識になっちゃった。

 

でもでもでもお金を集めてしまえば分業制もできる。

 

えんとつ町のプペルで一番最初にやったことは絵を描くことでもなくストーリーを考えることでもない。

資金調達だった。

 

お金を集めるためにやったことはクラウドファンディング

インターネット上で企画をプレゼンして、こんなことをしますよ!と言っていろんな方に支援してもらう。

 

えんとつ町のプペルは2回のクラウドファンディングで1万人の方にのべ5,600万円が集まった。

その5,600万円が運転資金になった。

 

もうちょっと詳しい話は『革命のファンファーレ』って本に書いてあるから読んでください。

サイン会で全員買ってください。

 

はしょるよ、めんどくせえから。

 

たぶん個人で日本で一番クラウドファンディング集めてるんですよ。

1億何千万円か。

 

クラウドファンディングは金の成る木ではない。

誰でもお金を集められるわけではない。

おんなじ企画であろうと集まるものと集まらないものがある。

 

もっというと有名であると集まるわけでもない。

ロンドンブーツの田村淳さんが全然集まらない。

とろサーモンの久保田くんが老朽化した劇場の修繕費用を集めたい、みたい泣ける企画。

50万円の目標が3ヶ月で集まったのが4万円。ストレスではげちゃった。

 

有名であればお金が集まるわけではない。

 

いったい誰が、クラウドファンディングで成功するんだ?!

 

ちゃんと分解して考えないといけない。クラウドファンディングで勝とうと思ったら、お金を集めようと思ったら、2つふまえないといけない。

 

1つは、お金とは何か。

もうひとつは、クラウドファンディングとは何か。

 

結論から先言いますけど、さっきも言いましたがお金とは信用である。

クラウドファンディングとは、信用をお金に換金するための両替機である。

 

クラウドファンディングは両替機である。

つまり、もとがないといけない。

信用がないと両替できない。

なぜならただの両替機だから。

最初に信用を持ってないといけない。

 

信用を説明する時にホームレスの小谷。

小谷を知らないお兄さん。小谷を説明するとお金が見えてくる。

 

小谷がどういう生き方をしているのか。

ホームレスなんです。間違いなくホームレス。

5年くらいホームレス。ホームレスやってから25kg太った。

ほぼ毎日寿司を食っていて、好きな時に好きなものを食べて、海外行きたければ海外にいける。

 

ぼくたちが持っているホームレス像と違いますよね。

ホームレスってもっとつらそう。

小谷は全然そうじゃない。

 

思っているホームレスと違う。さらにお金持ってないけどお金に困っていない。

小谷はお金を持っていないけど、お金に困っていない。

 

小谷はなぜお金に困っていないのか。現代のお金を捉えているから。

お金の扱い方を掴んでいるから一切お金に困ることはない。

 

小谷は自分の1日を50円で売っている。嫌ですよね。

 

自分の1日を売るなら1万円くれよ、って感じですよね。でも小谷は50円で売っちゃう。

なんでもする。草むしりをしてください。朝から小谷は一生懸命草をむしる。一生懸命やる。

 

朝からむしり続ける。さすがに申し訳ない。昼ごはんをごちそうする。小谷食べます。おかわりもします。

そして食べて昼から一生懸命草をむしる。

 

30半ばのおっさんを、はい、ありがとうございました!とそのままは帰せない。

夕ご飯もどうぞ。おかわりもします。カロリーの高いものを好みます。ちょっと飲みにいきませんか。

 

結局昼代も夕ご飯代も飲み代も出す。小谷さん、本当にありがとう。超感謝する。

 

入り口の値段設定を1万円にしていたらこうはならない。

 

それくらい働いて当たり前だよ。

小谷はお金を受け取らないから、なんか返さないといけない。ご飯や飲み代になる。

 

小谷はお金を稼がない代わりに信用を稼いでいる。

毎日50円で信用を稼いでいる。

 

毎日ずっとこの生活を続けて半年経った時に結婚した。

結婚相手は名古屋で鬼ごっこの人数合わせで来てください、という依頼の依頼主の女の子。

小谷はヒッチハイクで名古屋まで行って鬼ごっこをした。

 

女の子と友達とTwitterではじめまして、東京に翌日戻ってきて、籍を入れちゃった。

この話の登場人物で一番頭がいかれているのは小谷ではなくて小谷の嫁。

 

まあ、その話は今度しましょうよ。とにかく結婚しちゃった。

結婚して何をしたか。奥さんに結婚式をプレゼントしたい。

結婚式をしたい。でも結婚式って高いんすよ。

 

1日50円で小谷は自分を売っているから1ヶ月マックス働いても1500円。

結婚式って200万円するんです。全然払えないよね、ってなって。

 

小谷がやったのがクラウドファンディング

浅草の花やしきを貸し切って結婚式。

 

お金を集めた。一口4000円。2週間で250万円集まった。

じゃあ誰が小谷を支援したか。

 

これまで小谷を買った人がブアアッってお金を入れだした。

 

小谷っていうのはお金持ちではないけど信用持ちだった。信用の面積がバカ高い。

クラウドファンディングっていう信用をお金にする両替機が出てきたら、お金を作りやすくなっていた。

 

小谷はそれ以降クラウドファンディングを何回もやってるけど一回も失敗していない。

両替に失敗はないから失敗するわけがない。

 

皆さんがほとんどクラウドファンディングで失敗するのは両替で失敗するというわけがわからないことじゃなくて、そもそも元手がない。

 

小谷はお金が作りやすくなっている。今からハワイ行きたいから20万円ください、でも集まる。

 

信用を両替しているだけ。

 

何が言いたいかっていうと、去年はVALUEやタイムバンクとかオンラインサロンとか出てきた。

信用をお金にする両替機の発生。

 

今後両替機がどんどん出てくる。

お金を作りたければ信用を作れ!

 

信用の面積をババチビるくらい作れ、ということ。

 

お金の本質わかりました?

 

じゃあ最後のブロックいきますね。

 

3.レターポットとは何か。

 

レターポットって知らない人どれくらいいますか?

前の人知らないですよね。今ユーザー数は17,000人

 

あと何分ですか?あと20分ですね。

 

レターポットっていったい何なんだ。

すげえはしょるよ、全部今までの話し忘れて。

 

いらないものをいらないって言える社会を作りたい。

たとえば、僕こんな仕事をしていると差し入れをもらう。

なま物って食べきれない。

 

なま物ってゴミ箱に行く。だれも捨てたくないけど劇場のゴミ箱は食べ物だらけ。

みんな食べ物を捨ててる。

 

芸歴1年目から「差し入れやめてくれ!」

そういうとどうなるかっていうと、「差し入れは気持ちなんだから受け取れよ」と言われる。

あげる側の正義で受け取った人が叩かれるというよくわからない事態になる。

 

実は結構深刻な問題で。実はぼく阪神淡路大震災の被災者なんですけど。

 

被災者をすごく苦しめた物が何かっていうと、千羽鶴なんです。

千羽鶴って超迷惑。これを処理しないと豚汁食べれないし毛布かけれない。

千羽鶴って次々と送られてくる。

 

ぼくたちは千羽鶴いらねえ、って言う。

 

千羽鶴はあなたたちのことを思って折ったのに何てことを言うんだ!となる。

 

いらないとは何事だ。

送る側の正義で被災者が叩かれる。

 

千羽鶴の費用は被災地が払う。よくわかんないですよね。

 

これって一体誰が悪いんだ。結論誰も悪くない。

僕たちは時代のハザマに立ち会っている。

 

物が不足していた時代には、贈り物は相手の幸せに直結した。この人はお腹をすかせているから感謝された。

贈り物は正義だった。

 

今僕たちは物で溢れてる。僕たちはどういう状態かっていうと、なるべくものを減らして、好きなものを好きな時に手に取りたい。

 

今日ホントはあれ食べたいのに、食べてって言われても困るだけ。

まんじゅう5個は苦しい。

 

こういうことが平気で起こっている。

今の時代の人は食べ物にも物にも困っていない。

 

この時代に物が不足していた時代の正義がぶつかって困っている。

 

 

田舎から出てきた人多いと思うんですけど、お母ちゃんって平気でダンボールパンパンに食べ物詰めてくると思うんです。やめてくれ、って言ってもパンパンにする。

 

お母ちゃんの言い分って、日持ちするから。

日持ちするも何も、いつか食べなきゃいけないものをしょっていくのは辛い。

 

あれはやめられない。DNAを受け継いでる。

 

これをクリアにしたいな。贈り物で人を苦しめるのをやめにしたい。

贈り物をすべてお金であったらいい。

 

プレゼントの本質は、そこにかけられた時間である。

お金をもらったら便利だけど、時間がかかっていないからちょっとさみしい。

 

なんか愛されてない感がする。

 

お金をもらって便利ちょっとさみしい問題を解決するには、プレゼントするのに時間をかける。

それを可視化させること。

 

つまりお兄さんにお誕生日おめでとう、1万円をプレゼント。それに時間をかけたことが見えれば1万円をうけとりやすくなる。

 

どうやったらお金に時間をかけられるのか考えた。

 

それは文字だ。

 

これがレターポット。運営から1文字5円で文字を買う。

100文字を買う。

 

じゃあその文字を送る。そうすると文字が振り込まれる。

 

よくわかんないですよね。

理屈は全然わかって、文字が振り込まれるって何?

 

そんな文字なんてもらって仕方ないって思うけど、レターポットをダウンロードしてる人は

その一文字に価値があるって知っている。

 

紙幣の成り立ちに戻りますよ。1万円に価値があるって信じている。これが経済圏として回る。

紙幣の成り立ち、みんなが知っていれば換金なんてせずに経済が回る。

 

レターポットも全く同じ。レターポット1文字5円って知っている。

お兄さんが文字が集まったとする。1000文字集まった。レターポットを使っている誰かが誕生日に1000文字分振り込む。この誕生日を迎えた人は1000文字振り込まれたから5000円だなってわかる。

 

これでお兄さんは誕生日プレゼントを渡さなくていい。

お兄さんは本来5000円を払わないといけなかったのをレターポットで送れる。

 

レターポットは文字を通貨にできる。

 

この後質疑応答。

 

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[3]この話を聞いて私は何をするか。

 

・与えまくる。(このブログもGIVEのいっかん)

・信用を稼ぎに行く。

西野亮廣氏サロンに入る。

 

以上。