教務主任残酷物語〜生き延びるための100の技法

某私立小学校のセンセイ。コンサル会社→通信で教員免許→私学で教務主任。 説教おじさん。書評や授業論を日刊で配信中。

知的戦闘力を高めよう!子どもたちと一緒に

あまりにも面白い本を読んでしまった。

 

 

知的戦闘力を高める 独学の技法

知的戦闘力を高める 独学の技法

 

 

いろいろ引用しながら、どうしたら知的戦闘力を高められるか考えていきたい。

 

1. この本を読んだ目的、ねらい

・知り合いに勧められたから

・自分の授業に活かすため

・子どもたちが身につける21世紀型の能力が書かれていると思ったから

 

2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

 

知的戦闘力を高める

●なぜ独学が求められるのか?
①知識の不良債権
②産業蒸発の時代
③人生三毛作
④クロスオーバー人材

 

今まで学んだことは、どんどん役に立たなくなっている。(知識の不良債権化)

そして、産業時代がなくなるというレベルで、どんどん世の中が変わっている。(産業蒸発の時代、大前研一氏は「産業突然死時代」と言っていた)

人生三毛作とは、老後が長いということ。私の父もそうであったように、あなたの周りの60代がそうであるように、定年退職後仕事がないというのは辛い。

 

仕事がある=世の中から必要とされている=あなたの才能が貢献に変換できている

 

こういう考え方で私は生きているので、仕事があるというのは本当にありがたいことだ。

 

最後のクロスオーバー人材については、

コンサル→個人事業主→小学校教師なので、いちおう達成しているか?

 

●知的戦闘力をどうやって上げるか?
①戦略
・武器を集めると思って学ぶ
・何をするか?何をしないか?

 

私は今まで漫然と読書をしていたわけではない。kindleで本を読み記録はしていた。

ある時はメモに、ある時はエバーノートに。

 

しかし、ある時良質のノートPCを買った。その翌日から劇的に生産性が上がった。

15万円程度の投資でリターンが大きかった。

 

15万円の投資後はどんどんインプットが加速している。来年はさらに質にこだわって読書していきたい。

 


②インプット
・まとまった量の知識
・1年間で読める50冊をどのようなテーマやジャンルに分配するか?
●テーマ
イノベーションが起こる組織とは?
美意識はどうリーダーシップを向上させるのか?
共産主義革命は未だに可能なのか?
キリスト教は悩めるビジネスパーソンを救えるのか?
権力はどのようにして発生し、維持され、あるいは崩壊するのか?
イギリスなぜ良質なファンタジーを生み出し続けるのか?
あまりにも現実的であるがゆえの反作用なのではないか?

 

 

本書では、テーマの重要性について語られている。

 

私のテーマは、

 

●どうしたら人はやる気になるのか?

●どうしたら人に好かれるのか?

●リーダーは、優秀な方がいいのか?のぼう様がいいのか?

 

などである。

 


③抽象化・構造化
・抽象化
「要するに○○だ」にまとめる
・なぜ抽象化は大事なのか?
「個別性が低下していろんな状況に適用して考えられるから」

 

 

バラバラの知識を、バラバラにしていてはいけない。

 

ここでいえることは、こっちでもいえるのでは?と思考しよう。

 

実社会には、国語も算数もない。あるのは、目の前のモヤっとした現実だけだ。

子どもたちよ、覚えておいてくれ。

 


④ストック
・厚いストックを持つことで、目の前の常識を相対化できる
・常識を相対化できるとイノベーションにつながる
・具体例
歴史の当事者だったらどう振る舞っただろうか?

 

幅広いストックが必要だ。

 

 

陸王

陸王

 

 

こんな本もいいんだけど、これだけではいけない。

 

 


●なぜ教養が武器になるのか?
歴史を学ぶ意味
1)目の前で起きていることを正確に理解できる
2)未来を予測する能力が高まる

 

この2つが書かれていた。これから本書で紹介されたいた各ジャンルの読書を進めていこう。

歴史
『歴史とは何か』
『図説 世界の歴史』
『歴史家の自画像』
『銃・病原菌・鉄』
『(普及版)地中海』
『新装版 大英帝国衰亡史』
『エーゲ 永遠回帰の海』
『中世の秋』
『サピエンス全史』
経済学
『マンキュー経済学』
『日本人のための経済原論』
エンデの遺言
『経済学の考え方』
共産党宣言
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
『経済学大図鑑』
『貧困と飢餓』
哲学
『世界十五大哲学』
『寝ながら学べる構造主義
『哲学大図鑑』
『竹田教授の哲学講義』
『新訳 弓と禅』
バカの壁
『史上最強の哲学入門』
『理性の限界』
『自由からの逃走』
経営学
●古典・原典をじっくりと読み、そこに展開されている思考のプロセスを著者と同じように追体験する
『競争優位の戦略』
『企業戦略論』
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』
イノベーションの普及』
イノベーションのジレンマ
コーポレートファイナンス
『戦略の経済学』
『組織行動のマネジメント』
キャズム
心理学
●人間は合理的ではない
『心理学大図鑑』
『現代心理学Ⅰ』
『ファスト&スロー』
『影響力の武器』
『フロー体験』
社会心理学講義』
『セラピスト』
『昔話の深層』
ポジティブ心理学の挑戦』
音楽
●良い戦略は、全体として美しい音楽のような調和を持っている
『音楽の基礎』
小澤征爾さんと、音楽について話をする』
東京大学アルバート・アイラー東大ジャズ講義録』
『音楽』小澤征爾
『音楽機械論』
西洋音楽史「クラシック」の黄昏』
阿久悠神話解体』
谷川俊太郎が聞く、武満徹の素顔』
マイルス・デイビスの自叙伝』
脳科学
●人間の不合理さには一定のパターンがある
『進化しすぎた脳』
『最新脳科学で読み解く 脳の仕組み』
脳科学の教科書 こころ編』
脳科学の教科書 神経編』
『<わたし>は脳に操られているのか』
『EQ こころの知能指数
『<わたし>はどこにあるのか』
デカルトの誤り』
脳科学は人格を変えられるのか』
文学
高慢と偏見
嵐が丘
罪と罰
『変身』
ボヴァリー夫人
『人形の家』
『一九八四年』
『楽園への道』
オン・ザ・ロード

『地獄の季節』
『詩のこころを読む』
『詩ってなんだろう』
『繰り返し読みたい日本の名詩100』
中原中也詩集』
『みだれ髪』
『ヘッセ詩集』
『新唐詩選』
『世界の名詩を読み返す』
宗教
新約聖書 新共同訳』
『日本人のための宗教原論』
キリスト教神学入門』
『イエスという男』
カルト教団太陽寺院事件』
『ヨブへの答え』
『約束された場所で』
善悪の彼岸へ』
『イエスの生涯』
自然科学
『新版 動的平衡
『働かないアリに意義がある』
利己的な遺伝子
『生命とは何か』
サイバネティックス
『部分と全体』
『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』
『二重らせん』
『科学の発見』

3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

1)上記の本を読む。

2)本を読んだらブログに書く。

3)浅く広くではなく、著者の思考プロセスを追体験するように読む。

 

4. 3ヶ月後には何をするか、どうなっていたいか

 

1)本を5冊精読し終わっている。

2)詩などのテーマについての造詣が深い状態になっており、小学生にわかりやすく体系的に説明できる状態。