仮説思考を教師が身につけるには?(4/100の技法)
こんにちは、桜井です。
今日は、最近学生さん向けの話した生き延びる術を公開しようと思う。
課題図書は、こちら。
営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて
- 作者: 冨田和成
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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では早速本題に入る。
●仮説思考のお話
●死ぬまで使える 因数分解
● PDCAサイクル
●肝
以下、桜井(さ)、学生さん(Oさん)
●仮説思考のお話
さ:私が学生時代と社会人時代で一番違うな、と思ったのは、仮説思考。
O:仮説思考ってなんですか?
さ: 仮説思考っていうのは、要は、仮の考えを持ってどんどん進めていくということ。
学生時代まではあたかもこの世にはたくさん正解があるって勘違いしてしまうんだけど、社会に出たらそんなことはないんだ。
仮説の立て方=営業の事例ステップ②現状とのギャップを洗い出すステップ③ギャップを埋める課題を考えるステップ④課題を優先順位付けして3つに絞るステップ⑤各課題をKPI化するステップ⑥KPIを達成する解決策を考えるステップ⑦解決策を優先度付する
●担任している小学生の学力を上げるには?
さ:まずは、将棋に熱中する小学校2年生のMくんについて。
次の国語のテスト(12月)で80点を取る。
漢字:10点くらい
既習事項:60点くらい
初見文:30点くらい
ステップ②現状とのギャップを洗い出す
漢字:毎日漢字練習をしていない(おそらく4点くらいしか取れない)
既習事項:毎日授業中ノートは取っている(おそらく半分は理解している=30点)
初見文:ほとんど本は読まない。(ピンチ=15点)
ステップ③ギャップを埋める課題を考える
1)毎日休み時間漢字練習をする
2)毎日放課後漢字練習をする
3)毎日家で漢字練習をする
4)放課後音読をして教科書の内容を理解する
5)教科書準拠問題集を解く
6)家で本の読み聞かせをする
ステップ④課題を優先順位付けして3つに絞る
3)毎日家で漢字練習をする
4)放課後音読をして教科書の内容を理解する
6)家で本の読み聞かせをする
ステップ⑤各課題をKPI化する
3)毎日家で漢字練習をする
【KPI】苦手な漢字を週に5ページ分
4)放課後音読をして教科書の内容を理解する
【KPI】週に5回放課後教室で教科書を音読して帰る
6)家で本の読み聞かせをする
【KPI】土日に2回家で読み聞かせをしてもらう
ステップ⑥KPIを達成する解決策を考える
【KPI】苦手な漢字を週に5ページ分→漢字を終えたらゲームを30分やっていいことにする
【KPI】週に5回放課後教室で教科書を音読して帰る→目標達成シートを作ってどんどん達成感を高めていく
【KPI】土日に2回家で読み聞かせをしてもらう→家庭に連絡して読んだ本を学級通信に載せる
ステップ⑦解決策を優先度付する
1)【KPI】苦手な漢字を週に5ページ分→漢字を終えたらゲームを30分やっていいことにする
2)【KPI】週に5回放課後教室で教科書を音読して帰る→目標達成シートを作ってどんどん達成感を高めていく
さ:保護者が共働きだから忙しい中でどこまでできるのかを仮説思考で考える。あとは、実践してみて、子どもの様子を観察する。効果があれば継続し、効果がなければ他の手を考える。こういう地味な実践の積み重ねで子どもは伸びていく。
O:先生って大変ですね。その子に応じた指導とかよく手が回ります。
さ:初任の時は、そんな余裕がないけどだんだんと子どもたちが一人ひとり見えてくる。彼らの課題を解決するためにも仮説思考は大切だよね。わかった?
O:はい、とっても勉強になりました。
さ:これから卒論とかあるでしょ?それも因数分解が可能。
O:どうやるんですか?
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/education.html
さ:こんな風にするといいよね。
O:なんでも因数分解するといいんですね。
さ:実はこれはマネジメントでも効果を発揮する。なんでも自分で抱え込んでしまう人は、作業がぐちゃぐちゃ。でもこうやって因数分解をすることで外注が可能になるんだ。これによって私は教務主任という残酷な毎日をなんとか乗り切っている。
O:忙しい中で生き抜く知恵ですね。
数値目標から逆算して行動目標を決める常にボトルネックを探して改善を続ける
●肝
肝何事も仮説に基づいてスピーディーに判断・行動すること日々の営業活動を数字で追うこと悩んだら課題を分解してみることボトルネックや顕在化していない課題を常に探し続けること課題と解決策のパターンを増やすこと
さ:営業という本には肝としてこの5つが書かれていた。ぜひ参考にしてね。
O:はい。今日はありがとうございました。