教え上手になるには?
こんにちは、桜井です。
今回は小学校の教師がどうしたら教え上手になれるのか考えてみたいと思います。
参考文献はこちらの2冊。
では、早速参りましょう。
「教え 上手」 とは わかり やすく、 そして 教わる 人 に 学び たい と 思わ せる「 技術」 を 持ち、 かつ、 彼ら を 思いやる よう な 心 と ユーモア を 備え た「 人間性」 を 持つ 人 の こと を 指す の です。
答え を すぐ には 教え ず、 自分 の 頭 で 考え させる。 結論 を 急が ず、 即答 を 要求 せ ず、 ゆっくり 考え させる。 あえて 大事 な ポイント を 隠し て ヒント だけ 与える。 わざと あいまい な こと や 間違っ た こと を 提示 し て、 固定観念 や 既成 概念 に 揺さぶり を かける。
たとえば 教師 の 場合、 子ども たち の 注意 を 引く ため に 黒板 に わざと 日 づけ を 間違え て 書く。 こういう テクニック を 教師 は 使う もの です が、 そういう とき も すぐれ た 教師 は、「 つい 間違っ て しまっ た」 かの よう に、 つまり、 それ が あたかも 人間性 から 生じ た ほころび や うっかり ミス の よう に 見せ て、 技術 で やっ た とは 相手 に 感じ させ ない の です。 子ども を 笑わせ ても、 それ が 人間性 から にじみ出 た ユーモア の よう に 思わ せ て テクニック とは 悟ら せ ない。
そういう 受動的 な 能力 には すぐれ て いる が、 自分 で 問題 を 見つけ出し、 仮説 を 立て て、 自分 で 答え を 探っ て いく“〝 能動 力”〟 には 欠け て いる という のが、 昨今 の 若者 に 多く 見 られる 特徴 の よう です。
● 若者の特徴なのか?むしろ教員に多い
教務主任として働いていると子どもたちよりも教員の方が受け身です。新しいことを始めようとしても抵抗があるのがベテラン。「先に生まれただけのぼく」でも、そこらへんは描かれていますね。
したがって、 よく 教える ため には、 何 を 教え て、 何 を 教え ない か という「 省く」 技術 が 大切 に なっ て き ます。テーマ は 少なく 絞っ て、 ポイント だけを 教える
● ダメな教師はよくしゃべる。優れた教師は、子どもにしゃべらせる
どうしたら授業中教師が一言も話さずに全員がきちんと学べるのか。
私の人生のテーマです。少なく喋って多くを学ばせる。この矛盾を解決できるからこそプロなのです。
この 場合 は、「 バス の 運転手 さん は、 運転 し て いる とき、 どこ を 見 て い ます か?」 といった 問いかけ が 発問 に 相当 し ます。
● 具体的、深めがいがあるオープンエンド
一番有名な発問ですね。発問に命をかけるのが授業の達人です。どうしたら具体的な発問になるのか。小学生、特に低学年は抽象的なことを考えることが苦手です。だからこそ、具体的でなくてはならない。さらに、議論が活発になるためには、オープンエンドである必要も。
思考 を 一点 に 集める 発問思考 を 広げる 発問思考 を 深める 発問
●集中、拡散、深化
まず、焦点を合わせる。次にあれこれ考える。最後に、もっと深める。こんな授業をすれば、子どもたちは、こちらが教えたいこと以上のことを学びます。
「先生の授業は魔法みたいに早く終わった」と言われれば授業名人初段ですね。
結果が思わしくないのは100%教える人の責任学ぶ 人 に やる気 が ない なら、 やる気 を 起こさ せる ところ から 教える 人 の 責任 範囲 になり ます。 つまり、 結果 が 思わしくない のは、 教える 人 の 技術 不足 の せい。 教える 人 の 責任 は 重大 です!
● 子どもの不始末は教師の不始末である
大村はま先生もおっしゃるように私たちは子どもたちの学びに対して責任があります。当該学年の学びに不足があれば次の学年以降で大きなデメリットになります。一斉授業でわからなければ、補習をしたり、ご家庭と協力してサポートしなければなりません。分掌の仕事より上司のごますりより、職員室の雑談より一番大切なことを蔑ろにする教員はあとをたちません。
コミュニケーション上手と教え方上手は共通点がいっぱい!1 教える 相手 を よく 観察 し て 相手 の 状況 を つかむ
● 自分が望むことよりも子どもが望むこと
教えたいことを子どもたちの学びたいことに変換しましょう。学習内容は子どもたちの世界観にどうリンクしているのか話します。教科書の内容ではなく、どう使えるのか、何と関係があるのかを話しましょう。そして子どもたちの食いつきを観察しましょう。
コミュニケーション上手と教え方上手は共通点がいっぱい!2 相手 の 状況 に 沿っ て、 ちょうど 良い 知識 を 提供 できる
●食べやすい大きさに切る
コミュニケーション上手と教え方上手は共通点がいっぱい!3 相手 に 実践 の 機会 を 与え て、 結果 を フィードバック する
● 子どもたちのKnowing-DoingGapを埋める時間
説明して考えさせてわかった!と子どもたちがなったら、練習時間が必要です。
習得のためには反復がかかせません。
やる気を持続させるための考え方やる気 を 持続 さ せる ため の 考え方 運動 スキル を 教える ため には、 やさしい レベル から 始める「 スモール ステップ」 と、 行動 し た 直後 に 情報 を 伝える「 即時 フィードバック」 を 使え ば、 どんな こと でも 教える こと が でき ます。
● スモールステップ、即時フィードバック
この2つを意識すれば、きっと子どもたちは「わかりやすく自信がつく」と実感するでしょう。