『授業の見方』は本質的な価値がある。澤井先生は教師の強い「味方」です。
こんにちは、桜井です。
この本を拝読しました。結論、素晴らしすぎる内容でした。
私たちは、日々の授業を行う上でいつもこう思っています。
「子どもたちのために良い授業をしたいな!」と。
でも、学年主任とベテラン教師は考え方が違うし、
現場出身ではない校長は、全く授業のことわかってないし、
菊池先生や沼っち先生のやり方を現場でマネしても毛嫌いされるし、
学芸大学付属や筑波大付属の授業は、目の前の子どもたちの実態に合わないし。
そんななか光を指してくださるのが澤井先生の本でした。
主体的な学び主体的の具体像①興味や関心をもっていること②見通しをもっていること③粘り強く取り組んでいること④自分の学びの振り返りができること
◎学習課題を全員がピンときた状態にするには?子供たちの素朴な気付きや疑問から、学習問題を設定する方法写真→発見→疑問→問題学習問題のイメージをできる限り共有する方法みんながお客さんだったらどんな店に行きたい?
◎振り返り「なぜ~だろう」→「なぜなら~だからである」「どのように~しているのだろう」→「~のようにしている」
対話的な学び活動事実や様子の把握予想の磨き合い見通しの共有協力した調査討論、話し合い共同作業、学習成果物の作成
△子どものやり取りに教師が口出しして、子どもが考える余地がなくなる教師だけが理解している子ども同士の単語をつなげられない子どもの発言を求める意味がない
環境づくり1 問いの焦点化2 先行知識では立ち行かない場面を作る3 困る、迷う状況づくり4 力を合わせる気運を作る
深い学び大きな視野、大きな概念を形成する社会科の概念例販売の仕事は消費者ニーズを踏まえて、売上を高めるように様々な工夫をしている個別→普遍化→個別へ問いとしてのコンセプト時間、空間、相互関係★もし問いがなかったら?好き勝手発言するだけ。自慢大会。→問いがあると着目し、多様な視点、発見、概念化★★ただ考えなさい、じゃなくて見方を働かせて考えなさい見方を通して事象を発見する
ここがこの本の最も価値ある部分でした。
何を持って「深い学び」とするのか。
なぜ「その定義されたことが深い学び」といえるのか。
私の問題意識は常にそこにあります。
私の理解では、
個別具体的な事象を分析・総合することで、抽象的な普遍的な概念を認識し、その物の見方時代を子どもたちの脳みそにインストールすることが
深い学びの定義です。
スーパーやコンビニという具体を分析し、
それをグループ化して抽象化すると、
「人を集めるための様々なしくみ・工夫がある」
という概念が獲得できます。
それをさらに個別であるネットショップなどに適応してみる。
ここまで個別→普遍→個別ができて初めて深い学びといえるのではないでしょうか。
2章 授業の見方を知る指導案1 目標✕ 単なる活動◎ ○○を通して□□する2 目標と問題設定された学習問題が、その目標を実現するための問いになっているか?設定された学習問題を追究することで、その目標を実現できるようになっているか?3 イメージ何を拠り所として、どこへ向かおうとしているのか、そのためにどのような手段を講じるのか?4 内容★何を理解させる授業なのか?教材を通して内容を理解する自動車工場やスーパーを通して、地域の販売の仕事の特色や、販売方法の工夫を理解する★子どもたちの反応例5 学習活動◎学習活動には「調べる」「まとめる」「話し合う」という言葉を使う。「知る」「理解する」「考える」は頭の働きであって活動ではない!6 手立て、支援案複数の資料比較する資料助言7 学習評価どんな観点から、どんな規準で、どのような評価材料で評価するのか?
板書ア 学習課題の内容イ 提示する資料の内容や提示順ウ 中心となる思考場面の位置づけ方エ 子どもの意見や考えの整理の仕方オ 学習のまとめや方法★意味付けや抽象化に導く大量、安定、安全、仕組み、工夫、努力、協力
学習展開1 時間配分説明<子どもの活動調べて事実をつかんでいる場面:意味を考えている場面気づいたこと、分かったこと、調べてきたことを発表するだけの授業は思考がない2 思考の転換ポイント★★子どもたちは、教師の揺さぶりや深い問いを待っている3 学習形態の変化子どもの側から見る★★★本当に子どもたちが参加できている授業は、いい発言ばかりではない。不揃い、不完全な話し合いが生まれるのがいい★★★板書を写すのか写さないのか、何をどう写すのかきちんと伝える総合的な学習の時間のよい授業ア 問いのもたせ方必然性、適時性イ 学級づくり違いを認め合うウ 学び方のトレーニングエ コーディネート子どもの活躍表情や目線絶えず微笑みが漂っている子どもの反応を受け止めながらすすめる
こちらも大変勉強になりました。
説明しすぎのあなた注意しましょう。子どもたちは活動し、話し合っていると自分たちがゴールに向かっているか不安になるんです。
そこで教員の出番です。
大学のゼミで大学生同士が話し合ってなんだかわからん、、、という状況で
教授が一言いえば「すっきり」そんな経験はありませんか。
そのためには徹底的な教材研究と日頃からの思考・体験の量です。
がんばりましょう。
3章 授業の見方が「生きる」まず子どもが授業を受け入れているか?むずかしすぎる?唐突すぎる?教育の成果を生むためには?1 反応する力を育てる明確に育てている話し合い書く力2 子どもの特性を生かし、居場所を作ることその子のとっておきの場面を考える全員参加の授業を作ろうとしている見ていてくれる肯定してくれる手を差し伸べてくれる3 学習状況を把握することの大切さに気づく理解してるかしてないか?何に興味を示し、どこに関心が向いているのか?そもそも学習に参加できたか?子どもの目線に立つ授業が難しくてわからないよ・・・★ではどうしたらわかるようになるのか?子ども同士のつなぎ役になる事前準備の大切さを知る
4章 授業の見方を「生かす」子どもを大切にするとはどのようなことか?30分の計画を作る
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